2014-6月議会質問、リニア問題を追及
「地上走行」では住民被害が拡大、なのに何故?
伊藤健二議員の6月議会、一般質問 可児市をあげてリニア計画路線の「地下化」を要請してきたが、岐阜県知事意見はこれに触れずじまい。この意見の発表から二日後には、可児市長が「地下化断念」を表明し住民の厳しい批判をうけた。 JR東海はわずか1か月という異例の速さで環境影響評価書を提出し、秋の「建設着工」にむけて国の認可を待っている。
【着工ありきのリニア建設、そんな計画でいいのか】
過大な需要見込み、多大な財政負担、環境への影響、東海道新幹線や在来線へのしわ寄せ、エネルギー浪費など様々な問題があるリニア計画。 住民の疑問や不安に答えないまま建設を進めることはとても許されない。
地下化をあきらめた理由と対策は?
可児市民の命や健康、平穏な生活と暮らしを守るのが市長の役目だ。 市長の政治姿勢として、市長はなぜ地下化をあきらめ「地上走行」を認めたのか。 その結果、生活環境と文化財・景観の両面で、深刻な被害が増すことになる。この問題にどう対処し、被害を少しでも防ぐのか。
【市長】桃山陶の聖地大萱を守るため、地下化を求めてきたが、知事意見では地下化の方向に至らず残念だ。
地上走行ルートでの具体的協議に応じなければ地区のためにならないので、地下化を取り下げて現実的対応を図り、解決策を模索していきたい。
【市民の不安や疑問にどう答えるか】
可児市が、JR東海の伝令役に終ることなく、住民の疑問や不安、要望について、真摯にJRに答えさせることが重要だ。
市担当者は、今後これらの諸課題にどう向き合い、住民のために総合窓口、情報開示を行うつもりなのか、市の認識を質したい。
【市長】残土問題、地域の生活環境や、文化財等陶工の制作課題などで多くの難題がある。現実的な解決策を模索していく新段階になり、具体的な協議を行いながらJR東海の建設計画との共存方策を、関係者と協議していきたい。
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