空襲の爪痕 知って欲しい

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岐阜 「お寺も戦場だった」展

 岐阜市内にある79年前の岐阜空襲の焼け跡の残る石灯籠や門柱などがある寺院を紹介する「お寺も戦場だったⅡー岐阜空襲で被災したお寺―」展がメディアコスモスで8月2日から8日まで開かれました。市が主催する「子どもたちに伝える資料展」に「岐阜市平和資料室友の会」が協力しました。2022年夏に続き2度目の開催となりました。

 寺院を訪ねて被災の状況を聞き取り調査したのは本巣郡北方町にある西順寺前住職三浦真智さん(72)ら戦災顛末書(てんまつしょ)調査研究会です。2021年7月に西順寺の本堂書庫で岐阜空襲の被害が報告された「戦災顛末書綴(つづり)」(1945年9月作成)が発見されたことがきっかけです。今回は「顛末書」に記されていない旧合渡村、旧鶉村、旧鏡島村の調査結果を加えて計47寺院がパネルで紹介されています。

 三浦さんは「子どもたちに身近なお寺でも空襲の被害があったことを知ってもらい、命の尊さを伝えていきたい」と語ります。市内から訪れた大西真佑さん(34)は「戦争については知らないことばかり。体験した人が減っていく中、受け継いでいきたいと思う」と熱心に説明を聞いてパネルを見ていました。

三浦さん(右)の説明を聞く参加者 = 8月2日、岐阜市

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