リニア 環境置き去り

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岐阜・中津川 地下水問題で学習会

 岐阜県中津川市で7月19日、技術士であり日本共産党長野県南木曽町議の坂本満さんと、ジャーナリストの井澤宏明さんを講師に招いた「リニア地下水問題緊急学習会」が開かれました。「リニアを考える岐阜県民ネットワーク」が主催し、会員や近隣の党地方議員、県議ら約40人が参加しました。

 瑞浪(みずなみ)市大湫(おおくて)町では、2月にJR東海が進めるリニアトンネル工事で湧水が発生。周辺の水位低下で300年来の井戸が枯れるなどし、工事中止を求める住民の声が上がりましたが、5月中旬まで工事は続けられました。

 井澤氏はJR東海工事責任者への取材で「工事を続けたことが水枯れ被害を拡大したという認識はあるのか」とただしました。JR職員が返答に窮する様子などを動画で示し、環境保全に目を向けず工事を進める体制だとJR東海を批判しました。

 坂本氏は、水道水源の真下をトンネルが通る南木曽町ではJR東海と協定書を交わしており、問題が起きたときには町との協議や知事の同意がなくては工事を進められないと紹介しました。

 中川裕子党県議から「岐阜県でも南木曽町のような協定書を作成することが必要だ」と発言がありました。

井澤氏の話しを聞く参加者 = 7月19日、岐阜県中津川市
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