河口堰で汽水域破壊

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岐阜 長良川で環境観察会

 岐阜県を流れる長良川の河口堰(かこうぜき)がおよぼす環境影響を追い河口堰の開門を主張している「よみがえれ長良川実行委員会」は2日、「湿地のグリーンウェイブ2024」参加イベントとして木曽三川下流域で「長良川下流域環境観察会」を開催しました。

 観察会では、川岸にヨシ原のある木曽川の干潟の観察、背割り堤をはさんだ両側の長良川と揖斐川の川岸でのカニの採取、船に乗って採泥し川底の調査などを行いました。

 千藤克彦氏(元長良川下流域生物相調査団員)は木曽川のヨシ原で汽水域の植物や生き物を示しながら説明をし「植物、鳥の鳴き声や土の臭いなど五感で豊かな自然を感じてください。長良川ではこれらがなくなってしまった」と語りました。

 3分間のカニの採取では、ヨシの少ない長良川で4匹、広いヨシ原のある揖斐川では大小58匹が採取されました。河口から4キロメートル地点の川底の採泥では、揖斐川は細かい砂、長良川はヘドロでした。砂泥と一緒にヤマトシジミそれぞれ3個と14個を採取しました。

 参加者18人は長良川とその両隣を流れる木曽川、揖斐川では、環境に歴然の差があることを実感。参加した岐阜市に住む中学2年生は「長良川には汽水域がなくなり生態系が破壊されていると聞いて知ってはいたが、自分の目で見てこんなに違うと驚いた」と語りました。

長良川下流に点々と残るヨシ原を観察する参加者=2日、三重県桑名市(長良川河口堰から500メートル上流)

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