岐阜・瑞浪(みずなみ) 環境保護へ監視必要
もとむら衆院議員、すやま東海比例ら 住民の声を聞く
日本共産党のもとむら伸子衆院議員は27日、リニア工事の影響で井戸やため池の水位低下が明らかになった岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町の2つの地区を訪れ、住民から話を聞きました。すやま初美衆院東海比例、犬塚利彦瑞浪市議が同行しました。
トンネル掘削がすでに通過した地区の住民は「この地域は騒音や振動がひどかった。夜中にもドンドンと音がした。地区説明会で何度も要求して夜中の工事を一時止めてもらった」と話し、「完成後も強力な磁場の影響など、監視が必要」「市議会でも問題を取り上げ行政が関わる必要がある」と指摘しました。
井戸やため池の水位低下が問題となっている地区では50年以上農業に携わってきた住民らから話を聞きました。
「苦労して圃場(ほじょう)整備をし、ずっと田んぼを守ってきた。その長い営みをリニア工事があっという間に壊してしまい、怒りのやり場がない」「JRは5月のマスコミの報道後には即応じられるのに2月からの住民の声には対応しなかった」「地盤沈下や植物など自然への影響はどうなのか」など、怒りと心配の声が上がりました。
もとむら氏は、「リニアは環境保護や省エネの世界的な流れに反して国策として推し進められてきた時代遅れの計画」と批判。水道など住民に代替え用の水を用意すれば済む問題ではないという声を踏まえ「2022年秋から湧水が出ていたことなど水が引いた経緯、市や県への報告や対応の遅れなどを検証し責任の所在を明確にさせることが必要。工事の再開などあり得ない」と国に対して住民の声を届けていきたいと応じました。