外来種流出 市民団体 岐阜市に要請書提出
岐阜市の中央を流れる長良川の環境改善を求める市民団体・グループでつくる「よみがえれ長良川実行委員会」の粕谷志郎共同代表ら10人は14日、岐阜市役所を訪れ市長に対し「長良川の環境保全について」要請書を提出し市担当者と懇談しました。
要請は▽「管理釣り場」からの「ニジマス流出」に関わる経過と市の姿勢の説明▽木曽川水系連絡導水路事業の中止ーなど4点を求めています。
今年2月の雨による増水で「管理釣り場」からニジマス3000匹が流出しました。この件の経過を問われた市の担当者らは「長良川漁協が管理をする前提で県は『管理釣り場』を許可した。市は許可する立場にはなく了解しただけ」と説明しました。
参加者から「市庁舎は連携をとって対応してほしい」「鵜飼いや生物多様性を打ち出している市は、侵略性の高い外来種である『ニジマス』を長良川に入れるという点で疑問をもつべきだ」などと要望しました。
市は「流出の影響を注視していく」「今後は市に関わるこのような釣り堀は設置しない」と答えました。