東海4県医師・歯科医師が宣伝
政府が閣議決定した現行の健康保険証廃止まで7カ月を切った12日、JR岐阜駅北口で、愛知、岐阜、三重、静岡県の医師、歯科医師、保険医協会事務局員ら約45人が「現行の健康保険証を残してください」と横断幕を掲げ、通行人に署名を呼びかけました。
署名に取り組んだのは、全国保険医団体連合会東海ブロック協議会です。白衣を着た医師らが街頭署名に取り組むのは、桑名市、名古屋市に続き3回目です。
岐阜県多治見市で開業する池庭誠医師は「マイナ保険証の利用率は全国で5%以下。私の医療機関ではたった2%です。こんな状況で今までの保険証を使えなくしてしまうのは、患者のみなさんや医療現場のためになるのでしょうか。今までの仕組みで困っていない。今の保険証を残してほしいという声を必ず国会に届けます」と訴えました。
三重県鈴鹿市の梅村忠司医師は、「私の医療機関ではカードリーダーを置いていない。『5月末までに機器を入れるように。システムを導入しないと保険医療機関の指定が取り消されることがある』と厚労省は言う。ペナルティを科して推し進めるひどい政府だ。政権交代が必要だ」と怒りを語りました。
医師の説明を聞きながら署名をした親子は「マイナ保険証は持っているが、使ったことはない。どちらも使えるようになればいいのにね」「頑張ってください」と話しました。
約30分の訴えで、ポケットティッシュ567個を配布し、87人の署名がありました。