岐阜 市民がスタンディング
岐阜市にある陸上自衛隊基本射撃場で昨年6月に発生した、隊員3人の死傷事件をめぐって、中止されていた同射撃場での訓練が再開されようとしています。周辺住民らは、「住宅地に銃を持ち込むな」などと書かれたプラカードを掲げ、毎週月曜日に射撃場前の交差点でスタンディングを取り組んでいます。
事件発生後に中止されていた同射撃場での訓練は、昨年11月に一度再開されていましたが、訓練初日に隊員が報道陣に中指を立てる行為をして再び中止していました。
今回の訓練再開めぐって陸自第10師団は、4月15日、16日に知事と市長を訪れ、訓練実施の体制が整ったして訓練再開する意向を伝えていました。地域住民には自治会を通じ、1日付の文書回覧で「5月中旬以降に射撃実施」と知らせました。
周辺住民が中心となって4月に結成した「日野射撃場を撤去し、公園にするみんなの会」の篠田久美子共同代表は「事件から1年近く。少しは私たちの声が届いたかと思っていたが、紙1枚の回覧で形だけの対応だ。ちゅうちょせずに取り組みを続けたい」と語りました。
「みんなの会」は6日にもスタンディングを実施し、「日野射撃場✖(バツ)子どもも大人も! みんなが安心して遊べる公園に」とアピールしました。