ガザでのジェノサイド パレスチナの歴史学ぶ
岐阜県アジア・アフリカ・ラテンアメリカ(AALA)連帯委員会は20日、岐阜市で金城美幸立命館大学生存学研究所客員研究員を迎えて講演会を開き、約25人が参加しました。
金城氏は「ガザでのジェノサイドをいかに理解するか―パレスチナの過去と現在」と題し、歴史的な経緯を詳しく語りました。昨年10月7日のハマスの軍事作戦を、「ヨーロッパ列強が先住民を排除し植民地化した100年前にさかのぼって考える」「宗教問題でなくイスラエルの入植者植民地主義とそこからの民族解放闘争と捉えることが重要」と指摘。
「停戦、封鎖解除、インフラ再建が不可欠だ」とし、そのために私たちができることとして、自らも取り組んでいる「政府や国会議員への働きかけ」「BDS運動」を提起しました。
参加者から「ボイコットする対象の企業はどこか」「宗教者と語ることに難しさを感じる」など質問が出ました。
講演会の後、参加者は名鉄岐阜駅前でスタンディングアピールを行い19人が参加しました。英文で書かれたプラカードを見てグッドサインを出す外国人がいました。
※BDS運動:2005年にパレスチナの170の市民団体が始めた「イスラエルに国際法を遵守させるまで様々なボイコットを呼びかける」運動。Boycott(消費者の不買)Divestment(企業の投資引き上げ)Sanctions(国家・国際機関の制裁)の頭文字。