安全安心な学校給食に!

カテゴリー:

岐阜・海津 子育て中の保護者ら学習会

 岐阜県海津市で23日、「給食費無償化とオーガニック給食って?」と題した学習会が開催され、会場いっぱいの32人が参加しました。子育て中の母親らが中心になって昨年4月に立ち上げた「海津市の給食を考える会」が主催しました。

 稲生勝氏(岐阜大学名誉教授)は、「学校給食法で食材費は保護者負担とされているが設置者の判断で保護者負担を軽減することは可能だ」と、青森県が県単位では全国初の学校給食無償化を打ち出したことを紹介しました。子どもの基本的人権を保障するという立場で無償化を考えると、有機給食へとつながると語りました。

 早川麻理子氏(名古屋経済大学准教授)は「子どもたちへの贈りもの~今、おとなの責任を果たす~」と題して講演しました。科学的に合成された肥料や農薬、添加物による食材が人体へ与える悪影響を説明し、「『3歳までの脳』と『10歳までの体(腎臓)』を守れ」と訴えました。有機農産物を取り入れたり無償化したりする場合の市町にかかる費用を具体的に試算し、教育委員会、行政、農家、給食現場など関連部署をつないで実施していく方法を提起しました。

 参加者から「どの子にも平等に良いものを食べさせるという給食は大切」「子育て世代の若い人たちに知ってもらいたい内容だ」という声が聞かれました。

 高井みどり代表は「今後は4月に市民アンケートを行い、声を集めて市へ要望していきたい」と語りました。

熱心に話を聞く参加者ら = 23日、岐阜県海津市
© 2014 - 2024 日本共産党岐阜県委員会