「政教分離」違反では!

カテゴリー:

柴橋正直岐阜市長がイスラエル支持表明

  「岐阜・九条の会」が意見交換会

 岐阜市の柴橋正直市長がイスラエルによるガザ攻撃を支持すると表明している問題で、「岐阜・九条の会」のサロン9条例会で「宗教の自由と政治活動」と題する意見交換が28日に行われました。林守男さん(日本キリスト教会書記長老)が話題提供し、市民ら28人が参加しました。

 柴橋正直市長はキリスト教福音派の信者で、オリーブの会(クリスチャン政治家の団体)会長です。昨年10月17日にイスラエル在日大使館を訪れ、「私たちはイスラエルの側に立つ」と記した声明文を手渡しています。X(旧ツイッター)。

 市議会では12月7日、日本共産党の堀田信夫市議が真意を問うと、市長は聖書を長々と読み上げ、「私はクリスチャンでありエルサエムの平和を希求することが大前提」と答えています。

 多くの市民から批判が起こっており、党市議団、市民のための市政を考える会、新日本婦人の会岐阜支部、岐阜・九条の会が、「声明の撤回」「停戦や政教分離」などを求めていますが、市長からの返答はありません。

 例会で、林氏はキリスト教教派の説明をしたうえで、「福音派クリスチャンとして宗教上の筋は通っているが、公人としてその主張を前面に出した行動や議会での答弁は市長としての立場をわきまえていないといえる政教分離の原則』違反ではないか」と指摘。「政教一致の戦前を思い起こさせる面がある」と述べました。

 参加者からは「個人の信仰と首長としての立場をきちんと区別しなければならない」「多くの日本人が自身の宗教に対してあいまいであり『エルサレムの平和』の言葉で判断するのは難しいことだ」などと意見が出ました。

林氏(正面左)の話を聞く参加者 = 23日、岐阜市
© 2014 - 2024 日本共産党岐阜県委員会