岐阜・大垣市 第50回西濃母親大会
岐阜県大垣市で12日、第50回西濃母親大会が「戦争はいや!いま私たちにできることは?」をテーマにアーサー・ビナードさん(詩人)の講演、「子ども広場」、バザーが行われ、幼児、子どもを含む200人が参加しました。
実行委員長の奥田和子さんは「今、戦争は嫌!と叫びたい。子どもたちに平和な社会を受け渡すため、私たちが安心して暮らせる社会をつくるため、今日学んだことを近くの人に話そう。きっと同じ願いを持った人たちに出会えます」とあいさつしました。
ビナードさんは「私たちの日本語は、いつまで続くのか?」と題し、自著の写真絵本『さがしています』の朗読や絵本『ここが家だベン・シャーンの第五福竜丸』などを紹介し、創作にまつわるつながりや思いを講演しました。
参加者を朗読に誘い「同じ言葉でも一人ひとりの細胞が違うように感じ方や表現の仕方は一人ひとり違う。この奇跡を続けるために創り続けることを大切にしたい」と語りました。
文部科学省の小学校英語の導入や高等学校「国語総合」が論理的文章や実用的な文章を扱う「現代の国語」と文学的な文章を扱う「言語文化」とに分断されたことを「日本語を失う危機だ」と指摘しました。 30代の参加者から、「どんどん忘れられていく歴史的真実や日本語をこれからも守っていかねばと思いました。子どもたちにもしっかり伝えていきたい」と感想が寄せられました。