美濃加茂 市民の会が抗議
岐阜県美濃加茂市で11~12日に行われた「第12回みのかも市民まつり」に、自衛隊が軽装甲機動車の展示と自衛隊子ども用制服試着体験で参加しました。
市からのお知らせメールでこのことに気づいた市民から疑問の声が上がり、急きょ「市民まつりに自衛隊の参加中止を求める市民の会」が結成され、9日にまつり実行委員会事務局に中止を求める要請を行いました。新日本婦人の会美濃加茂支部、年金者組合美濃加茂支部、かも9条の会、日本共産党太田支部のメンバーら14人が参加しました。
要請では、自衛隊の参加は市の商工農林業の活性化と市民の憩いを目的として開催するというまつりの趣旨にそぐわず、不快と感じる観覧者がいることを指摘し、展示と試着体験の中止を求めました。
対応した商工観光課長は、夏祭りにも自衛隊から参加希望が来ていたことを明らかにし、今回目新しいイベントとして実行委員会に提案をしたと説明。「祭りまで日が迫っており、市民に広く知らせているので中止は難しい」と答えました。
参加者からは「市は平和都市宣言をしていることをきちんと踏まえてほしい」「自衛隊は防災の役割があるからというが、軽装甲車は戦争を連想するばかりだ」と声が上がりました。
11日には会場の公園近くの交差点で14人が「市民まつりに自衛隊いらない」と横断幕やプラカードを掲げて訴えました。
市民の会代表の樋口健二さんは「近隣の地域でも自衛隊のまつり参加が広がりを見せている。まつりに自衛隊は適切でないと声を上げることを続けていきたい」と語りました。