「戦争は罪悪である」世界に響け!

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「彰元さんのつどい」行われる

  反戦を貫いた僧・竹中彰元の地元、岐阜県垂井町で21日、「2023年彰元さんのつどい」が行われ、約50人が参加しました。真宗大谷派大垣教区の主催。

 竹中彰元は、日中戦争が始まった1937年に「戦争は罪悪である」「この戦争は侵略戦争だ」と語ったことで逮捕され有罪に。教団から懲戒処分を受け、布教使資格もはく奪されました。終戦(45年)の2か月後77歳で亡くなるまで宗教人として反戦を貫きました。地元では復権を求める署名活動に取り組み、2007年10月に教団から処罰の取り消しと謝罪を受け名誉回復しました。以来、毎年つどいが続けられています。

 龍茂樹教区会議長は「世界で争いが起きていたり軍事政権の国があったりするが、戦争は罪悪であるという彰元さんの言葉を今、世界中に響かせないといけない」とあいさつしました。

 教科書ネットくまもと事務局長の田中信幸氏が「父の戦争をともに背負う」と題し、1937年から従軍した父親の中国での加害体験を語りました。田中氏が父親から譲り受けた日記帳と300通以上の手紙類、アルバム写真などから戦争の実態を明らかにしたものです。「父との対話を繰り返す中で、父に認罪を求めるのではなく戦争責任を一緒に背負うという気持ちで取り組んだ」「この戦争の実態を若い人たちに伝えていきたい」と語りました。

 参加者から「加害体験を語ることはどれだけ勇気がいることか」と感想が出されました。

 「竹中彰元に学ぶ会」が製作に取り組んできた紙芝居「しょうげんさん」が完成し、つどいで披露されました。

「しょうげんさん」の紙芝居を披露をする竹中彰元に学ぶ会のメンバー = 21日  岐阜県垂井町

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