各務原市で「PFAS学習会」開催される

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学んで正しく恐れることが大切!

 岐阜県各務原(かかみがはら)市で16日、日本共産党市議団・党市委員会が主催しPFAS学習会を行いました。市民を中心に計150人が参加しました。

 波多野こうめ市議は7月28日に市が突然公表したPFAS汚染について、「浄水器の設置、自衛隊基地内の水質検査など市や国に要望したことが少しずつ実現してきたが、まだまだ不安が大きいという声がある。一緒に勉強し運動し要求を実現させていきましょう」とあいさつしました。永冶明子(てるこ)市議は「市長は議会で直ちに健康に悪影響を及ぼすことはないと繰り返し、認識の甘さと市民を最優先にしない姿勢が明らかになった」と報告しました。

 各務原市と同様に水道水源からPFASが検出された愛知県豊山町で住民運動に取り組んでいる坪井由実氏(豊山町民の生活と健康を守る会共同代表)は、「学習して正しく恐れることが大切」と語り、配水停止から血液検査に至る取り組みを紹介しました。「住民の不安に寄り添うことを重視し、血液検査と医師による個別相談をセットにして実施した。9月日からは健康被害を予防するためのPFAS相談外来を民医連(民主医療機関連合会)の協力で開設できた」と語りました。

 小泉昭夫京都大学名誉教授は、懸念されている健康への影響について沖縄県や摂津市、多摩市での研究結果を詳しく示して説明し、疫学データを予防的医療へとつなぐ必要性を述べました。

 県民医連の松井一樹みどり病院長が京都大学の原田浩二准教授と協力し、約100人程度を対象に調査研究のために血液検査を実施する旨を説明し、具体的日程を示しました。

 学習会の場で「PFAS汚染からいのちの水を守る各務原市民の会」の発足が発表され、発起人の今尾明美さんが「情報共有をして今後の行動を一緒に考えていきましょう」と呼びかけました。

 参加者からは「汚染されてしまったものは取り返しがつかない。新しい水源地を検討するべきではないか」など質問や意見が活発に出されました。

PFAS学習会で取り組みを紹介する坪井由実氏 =  16日 岐阜県各務原市(かがみがはら)

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