神岡じん肺3陣訴訟 岐阜地方裁判所
岐阜県飛騨市の三井金属神岡鉱山で働いてじん肺になった元労働者と遺族ら6人が訴訟した第3陣訴訟の第8回口頭弁論が13日、岐阜地方裁判所(松田敦子裁判長)で行われました。
これまで争われた1陣・2陣訴訟で被告の安全配慮義務違反が確定しているにもかかわらず、3陣訴訟においても被告は原告のカルテや胸部レントゲン写真の提出を求めて争い続けています。
今回、弁護団は2通の準備書面を提出し、1陣・2陣訴訟で確定している安全管理義務違反については読み上げて再度の主張を繰り返しました。
被告側は医療記録の提出が不十分で検証ができていない旨を述べ、陳述を2か月後の11月29日口頭弁論へと引き延ばしました。
岡本浩明弁護士は「原告全員がじん肺管理区分2以上の行政決定を受けており、国がじん肺罹患を認定している。被告側がどんな意見書を提出しようとも、原告のじん肺罹患は疑う余地がない」と指摘。
長田欣亮(よしふさ)3陣原告代表は「被告弁護団の先延ばしをする態度に野次を飛ばしたくなるほど腹立たしい思いで傍聴した」と苛立つ気持ちを語りました。
建交労の兼山みな子書記長は「10月2日からの第34回じん肺全国キャラバンでは一丸となって早期の解決を求めていきましょう」と訴えました。
報告集会に参加した人は「団結ガンバロー」で集会を締めくくりました。